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総仕上げ行動経済学 総まとめテスト(全60問)
対象: 講座の全範囲 ・ 目安 30分 ・ 更新日 2026-10-07
「ゼロから学ぶ行動経済学」の全範囲から出題する、無料の総まとめテストです。全60問を3つのPARTに分け、タップですぐに採点できます。間違えた問題は、復習できるレッスンも表示されます。
この模擬試験は、講座の内容をもとにSEADICEが独自に作った問題です。
PART 1PART 1 基礎(第1〜7章)(20問)
行動経済学の考え方、限定合理性、判断の近道、プロスペクト理論、参照点、心の会計、時間の範囲から20問です。
Q1. カーネマンが共同研究者のトベルスキーとともに作った、損と得の感じ方を説明する理論はどれでしょう?
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正解: 3. プロスペクト理論
カーネマンはトベルスキーとともにプロスペクト理論を作り、2002年にノーベル経済学賞を受けました。期待効用理論は伝統的な考え方、限定合理性はサイモン、効率的市場仮説はファーマたちの考え方です。(レッスン1-1)
Q2. 合理的経済人の前提と、そのずれを講座で詳しく学ぶ章の組み合わせとして、正しいものはどれでしょう?
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正解: 4. 自分の得だけを考える ― 第8章(公平さや他人のことも気にする)
表では、情報の処理は第2〜6章、計画の実行は第7章、自分の得だけを考える前提は第8章で詳しく学ぶと整理されていました。ほかの組み合わせは、前提と章が入れ替わっています。(レッスン1-2)
Q3. 環境省が、他の家庭との比較などを載せた省エネレポートで確かめた結果として、本文に合うものはどれでしょう?
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正解: 1. 2017〜2019年度に50万世帯で確かめ、CO2の排出が2%減った
環境省の実証では、50万世帯でCO2の排出が2%減りました。環境省は、海外で効いた方法が日本でも効くとは限らないので、効果を一つずつ確かめる必要があると説明しています。(レッスン1-3)
Q4. サイモンは1955年の論文で、経済人の完全な合理性を、どんな合理性に置き換えようとしたでしょう?
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正解: 3. 実際に手に入る情報と、計算する力に見合った合理性
サイモンは、手に入る情報と計算する力に見合った合理性に置き換えようと書きました。何でも知っている経営者の想定は、サイモンが否定した従来の理論の姿です。(レッスン2-1)
Q5. カーネマンが2002年のノーベル賞講演で述べた、ふだんの行動についての見方に合うものはどれでしょう?
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正解: 3. ほとんどの行動は直感的で、うまくいっている
カーネマンは、ほとんどの行動は直感的で、うまくいっていると述べました。速い思考は欠点ではなく、すべてを遅い思考で考えていたら一日が終わってしまいます。(レッスン2-2)
Q6. 政治学者のテトロックが、専門家による長期の予測を長年調べてわかったことはどれでしょう?
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正解: 2. 長期の政治予測では、専門家は新聞を読む素人より正確とはいえなかった
テトロックの調査では、高い教育と経験を持つ専門家でも、長期の政治予測では素人より正確とはいえませんでした。専門家が無能なのではなく、環境のほうに学べる規則が乏しいのです。(レッスン2-3)
Q7. 「いくらくらいが妥当か」という問いを、「最初に見た数字からどれだけ動かすか」に置き換えて答えてしまう近道はどれでしょう?
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正解: 1. アンカリング
最初に見た数字を出発点にして、動かし方が足りなくなるのがアンカリングです。代表性は「らしさ」、利用可能性は思い出しやすさで判断する近道で、満足化は合格ラインで選ぶやり方です。(レッスン3-4)
Q8. リキテンスタインらの1978年の研究で、判断の偏りの原因を説明し、気をつけるよう伝えたところ、どうなったでしょう?
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正解: 4. 答えは良くならなかった
原因を説明して注意を促しても、答えは良くなりませんでした。思い出しやすさは注意しても直りにくいので、判断の前に統計を確かめるのが確かな対策です。(レッスン3-3)
Q9. 全体の中でその種類がどれくらい多いかという、もともとの割合を何と呼ぶでしょう?
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正解: 1. 基準率
もともとの割合を基準率と呼び、それを軽く見ることを基準率の無視といいます。参照点は損得のものさし、願望水準は満足化の合格ライン、期待値は金額に確率をかけて足した平均です。(レッスン3-2)
Q10. 期待効用理論の今の扱われ方について、本文に合うものはどれでしょう?
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正解: 2. 現実の選択を正確に予測できないこともあるが、合理的な人の選び方を示す理論とする見方もある
期待効用理論は経済学の標準的な道具になりましたが、現実の選択を正確には予測できないこともわかりました。一方で、合理的な人ならどう選ぶべきかを示す理論として扱う見方もあります。(レッスン4-1)
Q11. 1992年の研究で使われた、損を得の何倍重く感じるかを表す数の名前と、その推定値の組み合わせはどれでしょう?
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正解: 3. 損失回避係数 ― 2.25
損を得の何倍重く感じるかを表す数を損失回避係数と呼び、トベルスキーとカーネマンの1992年の研究では2.25と推定されました。2024年のメタ分析の平均も約1.96で、2倍に近い値でした。確率の重みづけは、確率を心の中で重みづけし直すことです。(レッスン4-3)
Q12. 1953年にアレが示した「アレのパラドックス」とは、どんな現象でしょう?
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正解: 1. 確実な選択肢があると、期待効用理論と合わない選び方が起きる
アレのパラドックスは、確実な選択肢があると期待効用理論と合わない選び方が起きる例で、確実性効果につながります。ほかの選択肢は、ガルとラッカーの反論、アンカリング、選択過多の説明です。(レッスン4-4)
Q13. ヒースらの問いで、「目標90点で87点だった人」と「目標なしで83点だった人」は、どちらが満足しにくいと判断されたでしょう?
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正解: 2. 目標90点で87点だった人
点数は高くても、目標に届かなかった87点の人のほうが満足しにくいと判断されました。目標は参照点になり、届かないと損のように感じられるためです。(レッスン5-1)
Q14. リストが2003年にスポーツカードの展示会で、もらった記念品を交換するかを調べた結果に合うものはどれでしょう?
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正解: 2. 取引の多い業者は4割以上が交換し、取引の少ない人は6.8%だった
取引の多い業者は4割以上が交換しましたが、取引の少ない人は6.8%でした。リストは経験が保有効果を弱めると報告していますが、どこまで当てはまるかはまだはっきりしていません。(レッスン5-2)
Q15. 現状維持バイアスについて、原典の著者たちが損失回避だけでは説明しきれないと考えた理由として、本文に合うものはどれでしょう?
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正解: 1. 得と損の形で示していない車の色選びなどでも偏りが出て、乗り換えの手間や後悔も理由に挙げたから
原典の著者たちは、得と損の形で示していない車の色選びなどでも偏りが出たと報告し、乗り換えの手間や、変えて失敗したときの後悔も理由に挙げました。選択肢が多いほど偏りは強くなり、年金の配分は無料で変えられたのに変えた人は28%だけでした。(レッスン5-3)
Q16. ヒースとソルの1996年の研究で、経営大学院(MBA)の学生の多くが持っていた予算の枠として、本文に合うものはどれでしょう?
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正解: 4. 食費と娯楽費は週ごと、服は月ごとに決めていた
多くの学生が、食費と娯楽費は週ごと、服は月ごとの予算を持っていました。こうした費目ごとの枠を心の予算と呼びます。枠は使いすぎを防ぐ道具になる一方、買い控えすぎの原因にもなりえます。(レッスン6-1)
Q17. 損をした後、勝てば損を帳消しにできる選択肢に特に引かれ、賭けに出やすくなる傾向を何と呼ぶでしょう?
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正解: 2. 損益分岐効果(ブレークイーブン効果)
元に戻れる選択肢に強く引かれる傾向を、損益分岐効果(ブレークイーブン効果)と呼びます。ハウスマネー効果は、もうけた後に賭けやすくなる傾向です。なお2025年の追試では、取り戻せる賭けがやや多い向きだけが元の研究と同じでした。(レッスン6-3)
Q18. アークスとブルーマーのスキー旅行の問題で、より楽しめそうな50ドルの旅行を選んだ学生はどのくらいだったでしょう?
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正解: 3. 61人中28人(46%)だった
どちらの券も払い戻せないので、楽しめそうな50ドルの旅行を選ぶのが合理的です。それでも50ドルの旅行を選んだのは61人中28人(46%)だけで、払った額の大きい100ドルの旅行に引きずられる人が多くいました。(レッスン6-4)
Q19. Frederick らの2002年の総説が、多くの研究の時間割引の推定を並べて比べた結果として、本文に合うものはどれでしょう?
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正解: 4. 1年あたりの推定はマイナス6%から無限大まで大きくばらつき、年を追っても幅は縮まらなかった
1年あたりの割引の推定はマイナス6%から無限大まで大きくばらつき、年を追っても幅は縮まっていませんでした。割引の強さは、金額・場面・測り方で大きく変わります。お金と健康の割引の強さには、弱い関係しかないという研究もあります。(レッスン7-1)
Q20. 選好の逆転を示した多くの実験について、本文が挙げた注意点はどれでしょう?
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正解: 4. 同じ時点で2つの質問を比べたもので、同じ人が後で本当に考えを変えるかははっきりしない点がある
多くの実験は、同じ時点で2つの質問を比べたものです。同じ人が30日後に本当に考えを変えるのかは、まだはっきりしていない点があると本文は注意しています。(レッスン7-2)
PART 2PART 2 応用(第8〜14章)(20問)
公平さ、社会的ジレンマ、ナッジ、行動ファイナンス、政策、研究の方法と批判、総まとめの範囲から20問です。
Q1. フェールとシュミットが、不平等回避でさまざまな実験の結果をまとめて説明するときのポイントとして、本文に合うものはどれでしょう?
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正解: 1. 公平さを気にする人と、自分の得だけを考える人が混ざっていると考えた
フェールとシュミットは、公平さを気にする人と自分の得だけを考える人が混ざっていると考え、不平等回避という1つの単純な原理でさまざまな結果を説明しました。どちらのタイプの行動が全体を左右するかは、環境によって変わります。(レッスン8-1)
Q2. ヘンリックらの15の小規模な社会の研究で、実験での協力の大きさと関係があったものはどれでしょう?
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正解: 1. 市場での売り買いが暮らしに入り込んでいる度合い(市場統合)
市場での売り買いが暮らしに入り込んでいる社会ほど、実験での協力も大きい傾向がありました。この度合いを市場統合と呼びます。一方、年齢や性別など個人の違いでは説明できず、平均の提案は26%〜58%と社会によって大きく違いました。(レッスン8-2)
Q3. 前から店にある在庫のピーナッツバターを、仕入れ値が上がったという知らせだけで値上げした場面について、調査の結果に合うものはどれでしょう?
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正解: 3. 費用を理由にしていても、79%が不公平と答えた
仕入れ値が上がった分のレタスの値上げは21%でしたが、前の値段で仕入れ済みの在庫の値上げは79%が不公平と答えました。費用を理由にすれば、いつでも受け入れられるわけではありません。ただし架空の場面への意見です。(レッスン8-3)
Q4. ドーズは、自分が紹介した3人の実験ゲームを、何の選択に似ていると説明したでしょう?
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正解: 2. 汚染するかどうかの選択
ドーズは、得は自分が受け取り、損はみんなに広がる形が、汚染するかどうかの選択に似ていると説明しました。この形が社会的ジレンマの土台です。(レッスン9-1)
Q5. 囚人のジレンマが「ジレンマ(板ばさみ)」と呼ばれる理由として、正しいものはどれでしょう?
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正解: 2. 一人ひとりが得な選択をした結果、2人そろって損をするから
相手がどちらを選んでも裏切るほうが得なのに、2人とも裏切ると、2人とも協力したときより悪くなります。この板ばさみがジレンマの意味です。(レッスン9-2)
Q6. 江戸時代の日本の入会地について、本文に合うものはどれでしょう?
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正解: 1. 村が山に入れる日を決め、使う権利を家ごとに与え、違反の罰金にも段階があった
村は山に入れる日を決め、家ごとに使う権利を与え、見回り役が巡回し、罰金も軽いものから重いものまで段階がありました。オストロムの設計原則に通じる特徴です。(レッスン9-5)
Q7. 選ぶ自由は残したまま、本人が良いと思える方向へ行動を導こうとする考え方を何と呼ぶでしょう?
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正解: 2. リバタリアン・パターナリズム
選ぶ自由を残しつつ本人のためになる方向へ導く考え方を、リバタリアン・パターナリズムと呼びます。限定合理性はサイモン、生態学的合理性はギーゲレンツァー、効率的市場仮説はファーマたちの考え方です。(レッスン10-1)
Q8. 2010年7月施行の改正臓器移植法で、日本の臓器提供の決まりはどう変わったでしょう?
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正解: 4. 本人の意思が不明でも、家族の承諾があれば脳死下で提供できるようになった
改正法で、本人の意思が不明でも家族の承諾があれば脳死下で提供できるようになりました。厚生労働省は、提供する・しないのどちらでも意思を表示するよう呼びかけています。(レッスン10-3)
Q9. スラッジが個人の損だけでは終わらない理由として、本文が挙げたものはどれでしょう?
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正解: 1. 支援制度の申請書類が複雑すぎると、必要な人が支援にたどり着けなくなるから
手続きをわざと面倒にすると、必要な人が支援から遠ざかることがあります。手間を減らすことは社会の公平さにもつながります。スラッジは本人に不利な方へ誘う仕組みで、禁止とは違います。(レッスン10-5)
Q10. 株価が3〜5年の長い期間では大まかに見通せる理由について、2013年のノーベル賞の解説はどんな立場をとったでしょう?
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正解: 4. リスクの変化と価格の間違いのどちらによるのかを言うには早すぎる
長い期間で予測できる理由には、リスクへの見返りという説明と行動ファイナンスの説明があります。解説は、どちらによるのかを言うには早すぎるとしており、まだはっきりしていません。(レッスン11-1)
Q11. Barber & Odean(2001)の「売買回転率」の説明と結果として、正しいものはどれでしょう?
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正解: 3. 持っている株を1年でどれだけ入れ替えたかの割合で、女性は約53%、男性は約77%だった
売買回転率は、持っている株を1年でどれだけ入れ替えたかを表し、女性は約53%、男性は約77%でした。ただし平均の差なので、一人ひとりに当てはまるわけではありません。(レッスン11-3)
Q12. 「株式プレミアムの謎」とは、どんな謎でしょう?
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正解: 1. 株式の利回りが国債などを大きく上回ってきた差が、普通のリスクの嫌い方では説明しきれないこと
1926年以降のアメリカでは、株式の実質的な利回りが年約7%、短期国債は1%未満でした。この差の大きさが説明しきれないのが株式プレミアムの謎です。ほかの選択肢は、過剰変動・気質効果・過剰な売買の話です。(レッスン11-4)
Q13. 2011年の最初の年次報告の時点で、英国の行動インサイト・チーム(BIT)はどんな組織だったでしょう?
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正解: 3. 内閣府に置かれた8人のチームで、2012年7月に続けるかを見直す期限付きだった
2011年の最初の年次報告では、BITは内閣府に置かれた8人のチームで、2012年7月に続けるかどうかを見直す期限付きでした。政府から独立したのは2014年、Nestaの傘下に入ったのは2021年です。(レッスン12-1)
Q14. 2024年6月28日に、日本版ナッジ・ユニット(BEST)の連絡会議の議論をふまえてまとめられたものはどれでしょう?
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正解: 4. ナッジを適切に使い広めるための「ナッジ戦略」
2024年6月28日に「ナッジ戦略」がまとめられました。倫理チェックリストは2020年12月、「試す・学ぶ・直す」は2012年のイギリスの報告書、ナッジPT「プラチナ」は2015年に環境省で立ち上がったチームです。(レッスン12-2)
Q15. デラヴィーニャとリノスの比較で、1つの案を試した人数(中央値)について本文の表に合うものはどれでしょう?
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正解: 2. 論文のナッジは484人、行政のナッジ・ユニットは1万6人
論文のナッジは中央値484人、行政のナッジ・ユニットは1万6人でした。論文の側は人数の少ない実験が多く、出版バイアスと合わせて効果の差の約7割を説明すると推定されています。約2300万人は、分析した126件の実験の対象の合計です。(レッスン12-4)
Q16. 研究の結果が、別の人々や場面、現実の世界にどこまで当てはまるかという問題を何と呼ぶでしょう?
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正解: 4. 外的妥当性
結果が現実にどこまで当てはまるかという問題を外的妥当性と呼びます。選択バイアスは組のもともとの違いが混ざる偏り、出版バイアスははっきりした結果ほど発表されやすい偏り、誘導価値法は品物の値打ちを実験者が決めて渡す方法です。(レッスン13-1)
Q17. クレマーらが1990年代半ばにケニアの農村の学校で行った実験の結果として、本文に合うものはどれでしょう?
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正解: 3. 教科書や無料の給食を増やしても、学力への効果は小さかった
ケニアの実験では、教科書や無料の給食を増やしても、学力への効果は小さなものでした。予防接種の6%から39%と、500万人以上に広がった補習は、どちらもインドでの取り組みです。(レッスン13-2)
Q18. ギーゲレンツァーが引いた40の研究のまとめでは、「生きている確率」で示すと選ばれやすくなる効果はどうだったでしょう?
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正解: 3. 手術では見られたが、薬や予防接種、実際の決定では証拠が見つからなかった
40の研究のまとめでは、効果は手術では見られたものの、薬や予防接種、実際の決定では証拠が見つかりませんでした。ギーゲレンツァーは、人が不合理だという証拠は強調されてきたと批判しています。どの批判がどこまで正しいかは、まだはっきりしていません。(レッスン13-4)
Q19. 講座の振り返りで、第12〜13章から学んだこととして挙げられたものはどれでしょう?
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正解: 4. 論文より行政の現場の効果が小さいことや、有名な研究が追試で揺らぐこと
第12〜13章では、論文より行政の現場の効果が小さいことや、有名な研究が追試で揺らぐことを学びました。個人への工夫に頼りすぎると制度の改革が後回しになる、という批判もありました。(レッスン14-1)
Q20. 章末テストで間違えた問題について、本文がすすめている復習の仕方はどれでしょう?
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正解: 2. 間違えた問題は復習ページに集まるので、該当するレッスンに戻って読み直す
間違えた問題は復習ページ(/review/)に集まるので、該当するレッスンに戻って読み直します。全部を一度に覚え直す必要はなく、気になった章を1つ選んで少しずつ確かめれば大丈夫です。(レッスン14-3)
PART 3PART 3 総合(事例で考える)(20問)
場面を読み、複数の章の知識を使って考える20問です。似た用語の違いも確かめます。
Q1. 会社の積立制度で、似た商品が40本並んでいて比べにくく、自分の好みもはっきりしません。本文から言える工夫はどれでしょう?
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正解: 3. 比べる軸を絞って、比べやすくしてみる
比べにくく好みもはっきりしない場面は、選択過多が起きやすい条件に当てはまります。ただ、いつも起きるわけではないので、比べる軸を絞って比べやすくするのが1つの手です。自信の強さは正しさの証拠になりません。(レッスン2-4)
Q2. 面接で、はきはき話す応募者を見て「いかにも営業向きっぽい」と感じました。陥りやすい誤りと対策の組み合わせはどれでしょう?
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正解: 4. 「らしさ」に引っぱられる基準率の無視。全体の割合や実績を確かめる
「らしさ」で判断すると、もともとの割合(基準率)を見落としやすくなります。本文も、営業向きっぽいと感じたときは全体の割合や実績を確かめると外れにくいとしています。(レッスン3-2)
Q3. リフォーム業者が最初に「通常は100万円の工事です」と言い、続けて80万円を示しました。80万円が安く感じるのを説明する組み合わせはどれでしょう?
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正解: 3. 最初の数字に引きずられるアンカリングと、元値が参照価格になる取引効用
最初に聞いた100万円が見積もりの出発点になり、80万円が安く見えます(アンカリング)。また元値が参照価格になると、安く買えたうれしさ(取引効用)が加わります。相場を先に自分で調べておくのが備えです。(レッスン3-4)
Q4. 黒字の見込みの年は手堅い案を選んだ課長が、赤字の見込みの年には一発逆転の大きな計画に飛びつきました。この好みの反転を何と呼ぶでしょう?
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正解: 3. 反射効果
得の場面では確実なほうを、損の場面では賭けを選びやすく、好みが鏡に映したように反転します。これが反射効果です。損失回避は損を得より重く感じること、確実性効果は確実さを特に重く見ることです。(レッスン4-2)
Q5. 知人から「この投資なら確実に増えますよ」と勧められ、心が動きました。本文から考えられることとして、最も適切なものはどれでしょう?
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正解: 2. 「確実」は特に重く感じられるので、本当に確実かを確かめる
確実性効果から、「必ず」「確実に増える」といった言葉には引かれやすいと考えられます。確実と言われたときほど本当に確実か確かめ、困ったら消費者ホットライン188にも相談できます。(レッスン4-4)
Q6. Aさんは使わない自転車を売りに出すと、つい高い値をつけます。Bさんは安いプランがあると知りながら、スマホの契約を変えません。近い考え方の組み合わせはどれでしょう?
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正解: 4. Aは保有効果、Bは現状維持バイアス
自分の物を手放すときに高く評価するのが保有効果、今のままを選びやすく変えるのに抵抗を感じるのが現状維持バイアスです。どちらも、手放すことや変えることを損と感じる損失回避とつながります。(レッスン5-3)
Q7. 上司の口ぶりから昇給は月2万円だろうと期待していたAさんは、実際は月1万円と知ってがっかりしました。期待していなかったBさんは、同じ1万円で喜びました。本文の考え方で説明するとどれでしょう?
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正解: 2. 期待していた額が参照点になり、同じ1万円でもAさんには損に感じられた
参照点は今の状態だけでなく、期待・目標・他人との比較でもなります。1979年の論文も、参照点は本人の期待でも動くと述べています。同じ1万円でも、期待を下回れば損、期待がなければ得に感じられます。(レッスン5-1)
Q8. 次のうち、相対的思考の例として最も適切なものはどれでしょう?
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正解: 1. 300万円の車を買う最中、5万円のオプションが「たった2%」に見えて付けた
高い買い物の上では、同じ5万円が元の値段に対する小さな割合に見えます。金額より割合で感じるこの傾向が相対的思考で、「単独で払っても買うか」と金額だけで考えるのが対策です。ほかは参照点、サンクコスト、保有効果の例です。(レッスン6-2)
Q9. 年会費を払ったオンライン英会話が合わないと分かったのに、「払った分がもったいない」と続けています。その時間で他にできることを表す言葉と判断の仕方はどれでしょう?
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正解: 1. 機会費用。払った分は外し、これから先の得と損で比べる
あきらめる次に良い選択肢の価値を機会費用と呼びます。払った会費は続けてもやめても戻らないので、外して考え、その時間で他にできることも含めて比べます。(レッスン6-4)
Q10. 同僚が「朝ついペットボトルを買うのはシステム1のせいで、計画する自分と実行する自分と同じ話だ」と言いました。本文に照らした正しい説明はどれでしょう?
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正解: 2. システム1・2は考える速さの区別、計画する自分と実行する自分は時間の見方の区別で、別のモデル
システム1・2は速い直感と遅い熟考という速さの区別でした。プランナー・ドーアー・モデルは長い目と目先という時間の見方の区別で、比べられることはあっても別のモデルです。(レッスン7-3)
Q11. 毎月の積立額を今すぐ上げると手取りが減るのがつらく、踏み切れない会社員がいます。積立率が3.5%から13.6%に上がったSave More Tomorrow(SMarT)の設計から考えられる、工夫と理由の組み合わせはどれでしょう?
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正解: 4. 次の昇給のときに積立を増やすと前もって決めておく。手取りが減らないので損失回避にぶつかりにくいから
SMarTは、昇給のたびに積立率が上がる約束を前もって選び、やめる自由も残した仕組みです。手取りが減らない昇給時に増やすので、損失回避にもぶつかりにくい設計でした。縛りが強すぎると守れず損をする人も多く、意志の力には負担がかかります。(レッスン7-4)
Q12. 店長が「時給を相場より大きく上げれば、アルバイトはずっとよく働いてくれるはずだ」と考えています。本文に照らした見方として、最も適切なものはどれでしょう?
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正解: 1. 高めの賃金に働きぶりで返す「贈り物の交換」は実験で確かめられたが、現場では効果が長続きしない例もある
雇う側が高めの賃金を贈り、働く側がよい働きで返す関係を贈り物の交換と呼び、実験でも確かめられました。ただ図書館のデータ入力などの現場実験では効果は最初の数時間だけで、どんな条件で長続きするかはまだはっきりしていません。負の互恵性は、ひどい扱いへの仕返しです。(レッスン8-4)
Q13. 共同の畑で水の取りすぎが起きています。A「私有に分けるか役所の規制しかない」、B「使う人で話し合ってルールを決め、見回る」。近い研究者の組み合わせは?
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正解: 3. Aはハーディン、Bはオストロム
ハーディンは、私有化か政府などの規制が必要だと考えました。オストロムは、使う人たち自身がルールを作り見回ることで、長く守られてきた共有地の事例を示しました。ただし自主管理がいつも最善とは限りません。(レッスン9-5)
Q14. 社員の健康診断の受診を増やしたい会社が、今は希望者が自分で申し込む方式です。デフォルトの考え方に沿った変え方はどれでしょう?
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正解: 2. 全員の予約を先に入れておき、都合の悪い人だけ日程変更や取り消しをできるようにする
最初は全員が加わり、抜けたい人だけが手続きするオプトアウトにすると、そのまま選ばれやすくなります。罰は損得を変える方法、強制は選択肢を禁じる方法で、ナッジにはあたりません。手間を増やすのは逆効果です。(レッスン10-3)
Q15. 社内で新しい制服のデザインを投票で決めました。A社では一覧の一番上の案がやや多く選ばれましたが、B社では並び順による差は見られませんでした。投票用紙の順番の研究に照らした見方として、最も適切なものはどれでしょう?
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正解: 4. 並び順の効果の大きさは場面によって違うので、差が出る場面も出ない場面もありうる
カリフォルニア州の選挙の研究では、予備選挙で一番上に載ると得をしましたが、本選挙では主要政党の候補に効果は見つかりませんでした。順番効果の大きさは場面で違います。それでも何かは必ず先頭に来るので、並べる側が本人のためになる並べ方を考えることが大切です。(レッスン10-2)
Q16. 店長が新メニューの売上を毎日見て、雨で売上が下がった日に「失敗だ」とやめたくなっています。近い考え方と、見方の工夫の組み合わせはどれでしょう?
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正解: 3. 近視眼的損失回避。週や月でまとめて結果を見る
結果をこまめに確かめるほど損を目にする回数が増え、リスクのある選択を避けやすくなります。これが近視眼的損失回避です。月ごとなどにまとめて見れば、日々の上下にふり回されにくくなります。(レッスン11-4)
Q17. 職場で、有名な実験の結果をもとに「この工夫で申し込みが30%増えるはず」と見積もりを立てています。大規模な追試の結果から考えて、見積もり方として最も適切なものはどれでしょう?
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正解: 1. 追試では効果の大きさが元より小さくなることが多いので、元の数字より控えめに見積もる
2015年の心理学の100の研究の追試では、効果の大きさは平均で元の半分ほどでした。2016年の経済学の実験18本の追試でも、効果の大きさは平均で元の約3分の2にとどまりました。ゼロになるわけではありませんが、元の数字をそのまま当てにしないことが大切です。(レッスン13-3)
Q18. 「毎朝30分ジョギングする」と決めたのに、朝になると布団から出られない日が続いています。講座の表に沿って、まず自分に投げかける問いはどれでしょう?
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正解: 4. 先に自分の手を縛る工夫はあるか
続けたい計画があるときは、「先に自分の手を縛る工夫はあるか」と問いかけます(7-4)。がまんには努力がいるので、意志より先に環境や仕組みを変え、縛りは守れる強さに合わせます。ほかの問いは、言い方・元値・もう払った分の場面で使うものです。(レッスン14-2)
Q19. 同僚が「人は不合理なのだから、全部ナッジで導けば社会の問題は片づく」と言いました。講座の全体像に照らした答えとして、最も適切なものはどれでしょう?
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正解: 1. くせは工夫でもあり、ナッジは制度の改革を補うもので、効果も確かめる必要がある
判断のくせは誤りだけでなく、限りある頭で生きるための工夫でもあります。個人への工夫は制度の改革の代わりではなく補うものとされ、論文より現場の効果が小さいこともあるので、効果を確かめることが大切です。(レッスン14-1)
Q20. 八王子市の大腸がん検診の2つの案内は、どちらも「受ければ来年もキットが届く」という同じ中身でした。それでも受診率に差が出たことを説明する組み合わせはどれでしょう?
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正解: 2. 言い方で選択が変わるフレーミング効果と、失う痛みを重く感じる損失回避
「受診しないと来年は送られなくなります」と失うことを伝えた案内は29.9%、得を伝えた案内は22.7%でした。同じ中身を得の言い方か損の言い方かで示して選択が変わる点はフレーミング効果(4-5)にあたり、本文は失う痛みを重く感じる損失回避(4-3)を案内の一文に生かした例として紹介しています。(レッスン12-3)