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第10章のまとめ

第10章 ナッジと選択アーキテクチャ 章末テスト(全30問)

対象: レッスン10-1〜10-5 ・ 目安 15分 ・ 制限時間なし

第10章「ナッジと選択アーキテクチャ」で学んだ内容を、まとめて確かめるテストです。レッスンが混ざった順番で出題します。最後に、間違えた問題のレッスンへのリンクが出ます。

PART 1レッスンの確認問題(15問)

各レッスンで解いた問題です。忘れていないか確かめましょう。

レッスン10-1から

Q1. セイラーとサンスティーンの定義で、ナッジの条件として正しい組み合わせはどれですか。

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正解: 1. 選択肢を禁止せず、お金の損得も大きく変えない
ここがポイントです。ナッジは「禁止しない」と「損得を大きく変えない」の両方を満たします。損得を大きく変えるのは、税や補助金の方法です。

レッスン10-2から

Q2. 選択アーキテクチャの説明として正しいものはどれですか。

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正解: 1. 選択肢の並べ方・情報の見せ方・手続きの手間など、選ぶときの環境のデザイン
選択アーキテクチャは、選ぶ環境のデザイン全体を指します。禁止で選択肢を減らすのは規制です。建物という言葉にまどわされなければ大丈夫です。

レッスン10-3から

Q3. ジョンソンとゴールドスタインのオンライン実験で、臓器提供への同意が最も少なかったのはどの条件ですか。

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正解: 1. 提供しないのが初期設定の条件
提供しないのが初期設定だと42%でした。提供するのが初期設定だと82%、初期設定なしでは79%で、オプトインの条件だけが低くなりました。

レッスン10-4から

Q4. 記述的規範を伝えるメッセージはどれですか。

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正解: 1. この町の8割の家庭が、ごみを分別して出しています
記述的規範は「多くの人が実際にしていること」です。お願いや回収のルールは、ほかの人の行動を伝えていません。

レッスン10-5から

Q5. 次のうち、スラッジの例として最も当てはまるものはどれですか。

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正解: 1. 申し込みはネットで1分なのに、解約は電話でしかできず長く待たされる
ここがポイントです。スラッジは、わざと手間を増やして本人に不利な方へ誘う仕組みです。残りの2つは、手間を減らしたり並べ方を工夫したりするナッジの例です。

レッスン10-1から

Q6. ノーベル経済学賞の解説によると、ナッジが販売の宣伝と違う点はどれですか。

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正解: 2. 本人が自分で判断して良いと思える、長い目で見た幸せを高めるのが目的であること
惜しい、と感じた人もいるかもしれません。心理の知見を使う点はむしろ宣伝と同じです。違うのは、本人のためになることを目指すという目的です。

レッスン10-2から

Q7. 奨学金の申請書の実験(Bettinger ほか 2012)からわかったこととして正しいものはどれですか。

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正解: 1. 受け取れそうな援助額を伝えるだけでは提出は増えず、記入の手伝いと組み合わせると大きく増えた
惜しい選択肢もありますが、情報だけの組では良い変化は見られませんでした。手伝いと情報を合わせた組では提出が約16ポイント増え、2年間通った割合も28%から36%に増えました。

レッスン10-3から

Q8. 自動加入の社員の多くが、会社が決めた積立率3%のままだった理由として、研究者が考えたものはどれですか。

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正解: 1. 惰性に加え、初期設定を会社の助言と受け取ったから
社員はいつでも設定を変えられました。それでも多くの人が変えなかったのは、惰性と「会社のおすすめ」と受け取ったためと考えられています。

レッスン10-4から

Q9. ホテルのタオル再利用の実験でわかったこととして、正しいものはどれですか。

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正解: 2. ほかの客の多くが再利用していると伝える札のほうが、再利用が多かった
再利用は環境の札で35.1%、「みんな」の札で44.1%でした。この実験では料金などの損得は変えていません。

レッスン10-5から

Q10. ブーストの説明として正しいものはどれですか。

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正解: 2. 知識や技能を育てて、本人が自分で選べるようにする
ブーストは本人の判断する力に働きかけます。1つめはナッジの説明に近く、3つめは経済的な手法や規制で、どちらもブーストではありません。

レッスン10-1から

Q11. 地域のごみの分別を進めたい自治体が考えた次の案のうち、ナッジにあたるものはどれですか。

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正解: 3. 分別用のごみ箱を、ごみ置き場の入り口の目立つ場所に並べる
罰金と補助金はお金の損得を変える方法です。置き場所の工夫は、禁止も損得の変更もせずに行動を変えようとするので、ナッジにあたります。

レッスン10-2から

Q12. 町内会が資源ごみの回収への参加を増やしたいと考えています。選択アーキテクチャの考え方に最も近いのはどれですか。

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正解: 1. 申込書の項目を減らし、集会所でその場で記入を手伝う
手続きの手間を減らすのは、選ぶ環境のデザインです。罰金と商品券は、どちらもお金の損得を変える方法なので、環境のデザインとは別の手段です。

レッスン10-3から

Q13. 職場で紙の使用を減らしたいと考えています。デフォルトの力を使った方法はどれですか。

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正解: 1. 両面印刷を初期設定にし、片面も選べるようにしておく
初期設定を変えるだけで、選ぶ自由は残ります。禁止は規制、料金を取るのは損得を変える方法で、どちらもナッジとは別の手段です。

レッスン10-4から

Q14. 町内会で、各家庭のごみの量と町の平均を書いたお知らせを配ることにしました。平均より少ない家庭で、ごみが増える逆効果を防ぐには、どうするのがよいでしょうか。

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正解: 1. 平均より少ない家庭には「よくできています」という評価を添える
惜しい選択肢もありますが、ここがポイントです。シュルツらの実験では、平均より少ない家に笑顔のマークを添えると、使用量が増える逆効果が消えました。

レッスン10-5から

Q15. 市役所が、ごみの分別ルールを守ってもらう工夫を考えています。良いナッジの条件に最も合うのはどれですか。

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正解: 1. 分別の仕方を図でわかりやすく示し、取り組みの目的も公表する
透明で、本人や地域のためになる工夫が良いナッジです。2つめは目的を隠し手間を増やすのでスラッジに近く、3つめは罰金でお金の損得を変える方法なので、ナッジではありません。

PART 2章末の演習問題(15問)

レッスンにはない、新しい問題です。日常の場面で考える問題も入っています。

レッスン10-1から

Q1. 飲み物の糖分の量を表示するような「情報提供」は、ナッジとの関係でどう扱われていますか。

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正解: 2. 禁止も損得の変更もしないので、ナッジの一種に数えられることがある
情報提供は禁止も損得の変更もしないため、ナッジに含めることもあります。ただし定義の線引きには、あいまいさが残ると指摘されています。(レッスン10-1)

レッスン10-1から

Q2. 環境省は、ナッジをどのような手法と位置づけていますか。

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正解: 3. 規制や税などの伝統的な手法を補う、新しい手法
環境省は、ナッジを規制や税・補助金といった伝統的な手法を補う新しい手法と位置づけています。置き換えるものでも、規制の一種でもありません。(レッスン10-1)

レッスン10-1から

Q3. 職場の自動販売機で、水やお茶を値引きする案が出ました。本文の表に照らすと、この案はどれにあたりますか。

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正解: 1. 補助金に近い方法で、ナッジにはあたらない
値引きはお金の損得を変えるので、補助金に近い方法です。ナッジにあたるのは、水やお茶を一番取りやすい段に並べるような工夫でした。(レッスン10-1)

レッスン10-2から

Q4. セイラーらが「選択アーキテクト」と呼んだのは、どんな人ですか。

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正解: 1. 選ぶときの環境(並べ方・見せ方・手続き)を作る人
選択アーキテクトは、選ぶ環境を作る人です。食堂の献立表を作る人や、申込書の様式を決める人もそうです。選ぶ側の人のことではありません。(レッスン10-2)

レッスン10-2から

Q5. カリフォルニア州の投票用紙の順番の研究(1978〜2002年の選挙)で分かったことはどれですか。

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正解: 2. 予備選挙では一番上に載ると得をしたが、本選挙の主要政党の候補には効果が見つからなかった
予備選挙では一番上に載ると得をし、少数政党の候補は得票率が倍になることもありました。ただし本選挙の主要政党の候補には効果が見つからず、効果の大きさは場面で違います。(レッスン10-2)

レッスン10-2から

Q6. 社内アンケートの担当者が「選択肢は影響が出ないよう中立に並べた」と言いました。本文から言えることはどれですか。

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正解: 3. どれかは必ず先頭に来るので影響ゼロの並べ方はなく、本人のためになる並べ方を考える必要がある
選択肢を並べれば、どれかは必ず一番上に来るので「中立な設計」はありません。だから設計する側が、本人のためになる並べ方を考える責任を負います。(レッスン10-2)

レッスン10-3から

Q7. ジョンソンとゴールドスタインの実験から、「手間だけではデフォルトの効果を説明できない」とされた理由はどれですか。

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正解: 3. 1クリックで変えられたのに、初期設定によって同意の割合に差が出たから
実験では1クリックで選び直せたのに、42%と82%という差が出ました。そのため、「おすすめと受け取る」「変えると損に感じる」といったほかの理由も考えられています。(レッスン10-3)

レッスン10-3から

Q8. 企業年金の自動加入の研究で、初期設定のよくない面として示されたことはどれですか。

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正解: 1. 自動加入の社員の61%が、いつでも変えられたのに会社が決めた積立率3%のままだった
加入率は37%から86%に上がりましたが、61%の社員は会社が決めた積立率3%と値動きの小さい商品のままでした。設定はいつでも変えられたので、禁止されていたわけではありません。(レッスン10-3)

レッスン10-3から

Q9. ネットの申込書で、「メールマガジンを受け取る」の欄に最初から印が入っていました。この決め方に最も近いのはどれですか。

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正解: 2. 何もしなければ受け取ることになる、オプトアウトの方式
最初から印が入っていると、何もしなければ受け取ることが初期設定になります。抜けたい人だけが手続きする方式なので、オプトアウトにあたります。(レッスン10-3)

レッスン10-4から

Q10. チャルディーニらが病院の駐車場で行った実験の結果として、正しいものはどれですか。

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正解: 2. 散らかった床では41%、きれいな床では11%がちらしを捨てた
散らかった床では41%、きれいな床では11%が捨てました。ポイ捨てはいけないと知っていても、「みんな捨てている」様子に引っぱられたのです。(レッスン10-4)

レッスン10-4から

Q11. ホテルのタオルの2つめの実験で、再利用が最も多くなった札の書き方はどれですか。

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正解: 3. この部屋に泊まった客の75%が再利用していると伝えた
「この部屋に泊まった客の75%が」と書くと49.3%で最も高くなりました。自分と状況の近い人の行動ほど、まねされやすかったのです。この実験では料金などの損得は変えていません。(レッスン10-4)

レッスン10-4から

Q12. 職場に「ごみを分別できていない人が多いです」という貼り紙があります。本文の考え方から言えることはどれですか。

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正解: 1. 「みんな分別していない」と伝えてしまい、逆効果になるおそれがある
多くの人が実際にしていること(記述的規範)に人は引っぱられます。「できていない人が多い」と伝えると、分別しない行動を後押ししてしまうおそれがあります。(レッスン10-4)

レッスン10-5から

Q13. 日本版ナッジ・ユニットBESTが2020年12月に出した倫理チェックリストで確かめる内容に当たるものはどれですか。

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正解: 1. 目的が社会に受け入れられるか、対象者に過度な負担を強いないか、事前に説明したか
チェックリスト(23項目)では、目的が社会に受け入れられるか、過度な負担を強いないか、事前に説明したかなどを確かめます。気づかれないようにするのは、透明性の条件に反します。(レッスン10-5)

レッスン10-5から

Q14. ヘルトヴィヒとグリューネ=ヤノフの整理で、ナッジとブーストの違いとして正しいものはどれですか。

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正解: 2. ナッジは仕掛けを外すと元に戻りやすく、ブーストは身についた力が残る
ナッジは選ぶ環境に働きかけるため、外すと行動が元に戻りやすいと考えます。ブーストは知識や技能を育てるので力が残り、目的を隠せず、本人が乗るかどうかを選べます。(レッスン10-5)

レッスン10-5から

Q15. 検査の説明に「病気の人は2%、その90%が陽性」とあります。これを自然頻度に直した表し方はどれですか。

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正解: 3. 1000人のうち20人が病気で、そのうち18人が陽性
2%は1000人のうち20人、その90%は18人です。もとの人数から順に分けて人数で表すのが自然頻度で、自分で直す練習はブーストの例として紹介されました。(レッスン10-5)

第10章はここまでです

間違えた問題は復習ページに入ります。表示されたレッスンを読み直してから、もう一度挑戦しましょう。